桜さくら堂

みなさま、こんにちは!🌸本の感想や俳句、猫ちゃん、植物のことなどを中心に、カフェやお出かけの情報など楽しんでいただければと思います。(*˘︶˘*)読者登録をお願いします💛

東山魁夷展ー永遠の海ーと信州旅行〖その1〗

東山魁夷館開館35周年記念展ー永遠の海ー私は、いま、波の音を聴いている

が、いま、長野県立美術館(旧長野県信濃美術館)で開催されています。

これには初公開になる皇居宮殿壁画の原寸下図《朝明けの潮》をはじめとして、《道》《残照》《郷愁》……など、82点にも及ぶ多くの絵画が展示されています。

 

東山魁夷画伯は、私の最も敬愛する日本画家ですので、是非とも、行ってみたいとこの企画を知ってからずうぅ~~っと思っていました。

念願が叶って、若干空いていると思われる11月の連休後の月曜日に観に行けることになりました。また運よく、いつも泊まる白樺湖のTJKホテルの1室だけが空いていました。他の日は、11月中~12月にかけて全室満室なので、たぶんキャンセルかもしれません。

しかも今回は、いつもよりワンランク上のプレミアムのお部屋なので楽しみです。

 

坂を登ると、たちまち烈しい風が吹きつけてきて、断崖の上に出た。

松の木立越しに、泡立つ海と、黒い岩礁を見おろす。

波は青くうねって打ち寄せ、岩に叩きつけ、真っ白に砕けて響く。

岩は鋭く垂直に立つもの、波に見えかくれする群れ、

いずれも荒波に刻まれて堅固な面魂を見せている。

ここは山口県青海島である。

東山魁夷『風景との対話』より

 

高速に乗って2回休憩して、お昼前に着きました。受け付けは並んでいる人も少なく、すんなりと入館ができました。

 

第1部 皇居宮殿壁画 朝明けの

 

朝明けの潮 色分け大下図 の前には長椅子がたくさん設置されていて、ゆっくりと眺めることが出来るようになっていました。

この部屋は、「朝明けの潮」のスケッチや下図がたくさんあり、スマホでの撮影のみ可とのことでした。

ちなみに皇居の壁画には、金やプラチナの箔が施されていて絢爛豪華(絵はがきによると)な作品のようです。

 

スケッチや下絵がもうすでにすばらしい一幅の絵画に仕上がっていました。

これは波の水の色合いがすばらしく、近寄っては眺め、遠ざかっては眺めしてしまいました。

 

第二部 東山魁夷が描いた日本の風景

 

   

 道 〗 1950年 東京国立近代美術館蔵

 

私が東山魁夷画伯に惹かれたのは、一冊の本で観た絵画『 郷愁 』でした。

並んで『 道 』『 残照 』などです。

これらの絵画は美術系の雑誌や本、カレンダー、絵はがきなど、色いろなものに印刷されて出回ってはいるのですが、どれも微妙に色合いが違います。それはたぶん印刷技術やさまざまな要因によるものなのでしょう。

今まで実物を観たことがなかったので、いつかこの目で、本当の色を観たいものだと思っていました。市川市東山魁夷記念館などへ足を運んでみても、それ以外の数点の絵画を観られただけで、なかなか機会に恵まれませんでした。

それが今回は、東山画伯の多くの絵画(なんと82点も。初期~留学時~晩年のものまで)が、ここ長野県立美術館に集められるのです。加えて東山魁夷館にもあります。

これは行かないと絶対、後悔すると思いました。

 

東山魁夷画伯は、悲惨な戦争や、つぎつぎと肉親を失うなどしました。

そして、第1回日展に出品するも落選し、死にゆく弟の療養先で何もかも失った魁夷は、弟の求めで何枚もの風景画を描いては病室へ飾ってやり、弟はそれを喜んで眺めたと語っています。

 

魁夷自身も死への親近感にとりつかれつつ、千葉県の鹿野山の山頂で、九十九谷の山並みに沈みゆく夕日を眺めていました。

この時、魁夷は、自身も自然もともに無常の中に生きる一体のものであると実感して、風景に満ちる生への輝きを実感したのだといいます。

この風景を描いた〖 残照 〗は第3回日展特選になり、政府買い上げとなりました。

しかしこの時、一緒に喜んでくれる肉親は一人もいなかったのでした。

 

『 残照 〗と 〖 郷愁 〗は傍に並んで展示されていて、いくら眺めても眺め尽くすことはなく、絵の中に吸い込まれるようでした。

1階の絵画がすべてスマホ撮影OKでしたので、私はうっかりこれも撮ろうとして学芸員の方に注意されてしまいました。

2階で撮影OKなのは、上の〖 道 〗のみでした。

ちなみに〖 残照 〗は、東京近代美術館蔵。〖 郷愁 〗は、個人蔵。だそうです。個人蔵というのは、個人のご厚意で展示されているのでしょうか。いずれにしても本物をこの目で観ることが出来たので、大満足な絵画展でした。

 

長野県立美術館で東山魁夷記念展を観たあと、3階のカフェで休憩しました。

ここには風テラスがあって、信州の山並や善光寺などが眺められる開放的なところになっていました。

 

つぎに長野県立美術館の2階通路から、東山魁夷館のコレクション展を観ました。

ショップで東山魁夷画伯の本と絵はがき数点、和紙の一筆箋などを記念に購入しました。

 

できればもっと鑑賞していたかったのですが、一日観てもまだ観たりないようで、きりがありませんので、諦めて美術館を後にしました。

とさ。

 

いつもありがとうございます

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ 趣味の園芸へ
にほんブログ村