俳句は五七五のリズムが基本となります。
必ずしも、きっちり五七五を守る必要はありません。あえて字余りにしたり、句またがりにしてリズムを崩すこともあります。
松尾芭蕉の有名な言葉に「舌頭に千転せよ」(『去来抄』)とあるように、口にして心地よいリズムであることを意識しましょう。
短くても、俳句を奥深い味わいにしているのは、「切れ」です。

添削でつかむ!俳句の極意 / 高柳克弘 著 /NHK出版
この本は、「NHK俳句」の連載「あなたの俳句を添削します 誌上添削教室」を再編集し、加筆されたもので、全7章の構成で、各章ごとにポイントと著名な先人たちの添削や推敲をもとにして、一般の投稿者の句を添削し推敲しています。
まず、原句と作句意図があり、それに対する高柳克弘氏による解説と推敲、そして 添削例の句が書いてあります。
1ページに上下1句ずつ、見開き合わせて4句です。簡潔ながらも分かりやすい解説で、まるで問題集を勉強しているような気分になってきます。
特に、元の句と添削後の句とを比較すると、その違いは一目瞭然で、なるほどなあと感心してしまします。
各章の内容は、下記のとおりです。
第一章 基礎をおろそかにしない ー俳句に学ぶ言葉の奥深さ
五七五という俳句の型/久保田万太郎の場合
助詞の選び方/飯田蛇笏の場合
切れを大切に/石田波郷の場合
説明をしない/高浜虚子・飴山實の場合
第二章 感情を「もの」に託す ー合言葉は「姿先情後」
思いの表し方/加藤楸邨の場合
第三章 季語を最大限に生かす ー「季語の説明」と言われないために
季語の工夫/松尾芭蕉の場合
第四章 個性を出す ーよくある発想、実例二つ
何を詠むか/松尾芭蕉の場合
凡人的発想を避ける/池田澄子の場合
取り合わせに挑戦する/松尾芭蕉の場合
ふさわしい語順/中村草田男の場合
第五章 瞬間を切り取る ー過去や未来の凝縮された一瞬
一瞬の映像を詠む/芥川龍之介の場合
第六章 余韻を残す ー幸福な共同制作
自分を主役に/小林一茶の場合
手離す言葉/久保田万太郎・高浜虚子・松尾芭蕉の場合
想像を広げる引き算/西東三鬼・与謝蕪村の場合
第七章 表現力に磨きをかける ー表現力は自由の翼
表現のテクニック/正岡子規・向井去来の場合
声に出して読む/与謝蕪村の場合
こうして各章の概要を読んでみるだけで、ずいぶんと濃い内容だということがわかりますが、実際はそれ以上のことが書いてあります。
一読するだけでも俳句の実力が向上したような気がしましたが、実際はそうでもなく、ほんの1ミリ程度上手くなっただけかもしれません。
やはりこういった本は2度、3度、と重ねて読んで、さらには自分でも俳句を詠んでみるのがいいですね。斉藤一人さんは、本は最低でも7回は読むのがいいといっていますが、この本などはまさにそういった範疇に入る本なのだろうと思います。
髙栁勝弘氏は特に、「切れ」の大切さについて何度も重ねて語っています。
切れをいかに効果的に使うか、それによって俳句が格調のある句にもなれば、逆に精彩を失って平凡な句にもなってしまうのだということに気づかされました。
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NHK俳句 添削でつかむ!俳句の極意 7つのメソッドで力がつく [ 高柳 克弘 ]