児童文学・YA・絵本
「黄金のテントの木」は、ブナの木のなかまで、ふつうのブナの木とちがい、枝がぐるりとヤナギのそれのように地面にまでたれ下がり、秋になると葉っぱの一枚一枚が黄金色にそめあげられます。枝をわけるようにして入ると、まるで黄金のテントのなかにいるよ…
ノエル君、あなたになにを 書いたらいいかわからないので、 四匹の小さいウサギのお話をしましょう。 四匹の名前はフロプシーに、モプシーに、 カトンテールに、ピーターでした…… 物語誕生のきっかけは1893年、ビアトリクスがかつての家庭教師アニー・ムーア…
1939年、戦争の冬のことです。 仕事はぱたりといきづまり、絵を描こうとしてもしかたがないと感じていました。 「むかし、むかし、あるところに」で始まるなにかを書こうとふと思いたったのも、わからないではありません。 ……王子さまや、王女さまや、小さな…
先日蒔いた朝顔のタネが、芽を出しました。 それがこれです⤵ まだ目を出したばかりで、これからちゃんと育つのかわかりませんが、まずは第1段階がクリアできて良かったです (((o(*゚▽゚*)o))) わ~~い www.sakuradoo.com わが家の玄関先のゼラニウムもピンク…
「二組は強いのか? 優勝するのか?」 当然、勝たないと意味がないって思ってる。 でも、おれはとうさんとはちがう。 おおなわ大会が終わったとき、双葉や簾やみんなが、笑顔でいてくれることをたいせつにしたい。おれたちの成功はそこだから。 ー 本書より …
「悲しい時、腹が減っていると、余計に悲しくなる。辛くなる。そんな時はメシを食え。もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。 そして一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。それでまた腹が減ったら、一食食べて、その一食分生き…
ノネコは、山のねぐらに、ひとりぼっちで暮らしていた。 山には、猫のお客はめったにやってこない。それでも、ノネコは毎日、テーブルにイスの数だけお皿をならべた。 小学館 まんげつの夜、どかんねこのあしがいっぽん/朽木祥 作・片岡まみこ 絵 シチュー…
もうすぐハロウィンです。ペイジたちは、自由研究でチャームホール学園の歴史を調べることになりました。 新しく赴任してきた歴史のストックブリッジ先生が、こんなことをいいました。 「知っている人もいるかもしれませんが、この学校の創立者、ラビニア・…
「え、何をめざすって?」 サジットが聞きかえした。 「自己ベストよ。自己ベスト記録とも言うわね。今日どんなタイムで走ったとしても、明日はそれよりも速く走ろうとがんばることよ。自分のベストをつくすの。ほかのだれのでもない、自分だけのベストをめ…
両親が仕事の関係で1年間ドバイに転勤になったため、ペイジ・ハートはその間イギリスの寄宿学校に入ることになりました。 ペイジは学期の途中で入って友達ができるかという不安と、もとは貴族の邸宅をそのまま学校にしたという由緒あるお屋敷での生活にもわ…
「あのね、演劇人は、くよくよしないものなのよ。 顔をあげて、目を前にむけるの。わたしの好きな言葉はね、”とびらがひとつ閉まるたびに、新しいとびらがひらく”というの。 あなたにとって、そうなると思っているわ、シーラ、心からね」 アップステージ/ダ…
小学1年生のたくまは、小さい時から夢でうなされるほどなすがきらいだ。 給食でなすが出る日には、学校に行きたくなくなる。パパはむりに食べさせようとするし、ママはファイト!なんていう。 夏休みにおじいちゃんの家に行ったら、おじいちゃんは、 「いつ…
ロンドンの町の、高い高い家のてっぺんのへやに、年よりのコクルおばあさんが住んでいました。そのため階段を、84段も登ったり降りたりしなければなりません。 だけど、そのことをつらいとは思っていませんでした。 おばあさんの部屋の窓から、ロンドンの…
台風で大洪水があった翌日、あふれたドブ川のそばのゴミ山で、ぼくは変な生き物を拾った。家に帰って洗ってみたら、そいつはカッパの子どもだった。 「おまえはじっぽだぞ、じっぽ。いいな」 そういったぼくを、カッパはまんまるい目で見あげて、 「くるっ」…
捨て猫がいるらしいという話を聞いたわたし(=作者)は、真夜中に探しにいきましたが、見つかりませんでした。 翌日も暑く、天気予報では最高気温が34度にもなるといっていました。 心配でたまらなくなり、わたしは再び公園に探しに行きました。 草むらは…
黄昏横丁二丁目は、魔法使いたちの住む街だ。 普通の人たちが暮らしている世界と、ほんの少しだけずれた場所にあり、魔法使いたちはそれぞれ自分の魔法を活かしたお店を開いている。 十年屋。作り直し屋。いろどり屋。お天気屋。封印屋。 そして、桜さくら屋…
あと 10人。 わたしは 86さい。 はるさんは かんがえます。 はるさんは この村で いちばんわかい おばあさんです。 はるさんと1000本のさくら/ただのぶこ・作/中央公論社 はるさんの村は山あいにある自然豊かなところです。 かつてはたくさんの人…
床井くんは、六年生のクラスがえで、最初にとなりの席になった男の子だった。 ・・・ 「さんけた?」 「みけたです。三ケ田暦(みけたこよみ」 「みけたか! じゃあミケだなっ」 なにそれ、猫みたい。でも、男の子からニックネームで呼ばれたのははじめてだ…
たとえば『おはよう』が、僕は言えない。 朝、目が覚めて、部屋から出てキッチンにいるお母さんの後ろ姿を見たとき、言うべき朝の挨拶が頭に浮かぶけれど、僕はそれを言えない。 最初の『お』の音が出てこないんだ。無理に言えば「お、お、お、おはよう』と…
撮影での「雨降りのシーン」というのが、今回のプレバトのお題ですね。 「西の魔女が死んだ」にも、秀逸な雨のシーンがあったことを思い出したので、書いてみたいと思います。 特にいいのが、冒頭の雨が降り始めるシーンなんですね。 「魔女が――倒れた。もう…
「わたしはもう学校へは行かない。あそこは私に苦痛を与える場でしかないの」 二年前の五月、まいは小学校を卒業し、中学にはいったばかりだった。始まりはいつもの季節の変わり目の喘息だった。 けれど発作が起きなくなっても、まいは学校へ行けなかった。…
幽霊になったおじいちゃんにいつも悩み事を相談している花は、人を笑わせることが好きな明るく活発な女の子。 大好きな兄が重い病気にかかっていつも胸を痛めている莉子は、かわいくておとなしくてまじめな女の子。 まったく違うタイプの女の子が、ひょんな…
マジミスった。なんだってオレ、こんなとこ選んじゃったんだろっ。 ――エンジェル保育園。 屋根の上にある看板に目をやって、ため息をついた。 天使のにもつ/いとうみく 作/株式会社 童心社 斗羽風汰の中学校では、中学2年になると学校の授業の一環として…
小学3年生のみずかは、夏休みの宿題の「読書感想文」がどうしても書けません。 本を読んでおもしろかったことを書こうとすると、おもしろかったことが消えてしまうからです。そのことを先生にいうと、えりこ先生は、みずかの胸に耳をあてて、 「だめだ。わ…
小学6年の健太は、節分がきらいだった。なぜなら…… 節分の日、健太の家では豆をまかない。 まくどころか、鬼さんをお迎えする。 健太の家では、先祖代々、節分に鬼様を家にお迎えする「鬼迎え」、 そして、翌日にお送りする「鬼送り」の儀式を行う。 なんで…
真生の学校の卒業生にノーベル賞を取った人がいるという。感動した先生が、 小学5年の真生たちに『将来の夢』という作文の宿題を出しました。 でも、真生にはまだ夢なんかありません。 そんなとき、平三郎さんというおじいさんが、曽祖父の権左右衛門さんが…
月夜の晩に、七人の子供が小さい村から本郷へお祭りを見にゆきました。 その時、文六ちゃんというやせっぽちで色の白い子供が下駄を買いました。 すると腰の曲がったおばあさんが、 「やれやれ、晩げに新しい下駄をおろすと、狐がつくというだに」と言うので…
「―御覧なさい。この手をただ、こうしさえすればいいのです」 ある時雨の降る晩、若い魔術の大家、ミスラ君が魔術を見せてくれました。 ミスラ君は、魔術は誰でも造作なく使える、と言います。 ただ、習得するのには一つ条件があったのでした。 魔術/芥川竜…
1人1台のタブレット時代、 中2の心夏(ここな)は、学校の授業で子育てをすることになった。 生徒2人がペアになり、タブレットの中でAI(人工知能)の子供を育てるのだという。誰とペアになるのか、どの年齢の子を授かるかは、すべてコンピューター任…
冷たい雪で牡丹色になった子狐の手を見て、母狐は毛糸の手袋を買ってやろうと思います。 その夜、母狐は子狐の片手を人間の手にかえ、銅貨をにぎらせ、かならず人間の手のほうをさしだすんだよと、よくよく言いふくめて町へ送り出しました。 手ぶくろを買い…